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本田会長苦言…タオル投入早すぎた 「2、3回倒されても後半にKOで勝った」 (デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース

プロボクシングWBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦が15日島津アリーナ京都で行われ、王者山中慎介(34=帝拳)が挑戦者の同級1位ルイス・ネリ(22=メキシコ)に4回TKOで敗れ、初黒星を喫した。80年に樹立した具志堅用高氏の日本記録の13度目の防衛に並ぶことが出来なかった。

山中選手が連打を浴びる姿に、長年付き添ってきた大和心トレーナーがタオルを投入してTKO負けとなった。これが4R。ここ数日、このタオルを投げたタイミングが物議を醸している。

帝拳の本田会長は、「(トレーナーの)個人的な感情が入った。最悪なストップ。耐える展開は予想通り。トレーナーも分かっていたはず」とコメントを出していた。

確かに選手やオーナーからすると、「まだ大丈夫。ここを乗り越えられれば。」と思っていただろう。

でも、よく考えてほしい。トレーナーは日ごろから選手の体のケアをしている。だから、選手の状況は誰よりも客観的に見ることができる。しかも長年付き添っているのであればなおさらだ。

当然、本人の気持ちも体のケアをしながら、本人と会話をし理解ができる距離感にある。もちろん試合となると、リング脇で体のことも考えながら、勝ってほしいと願っている。

でも一番に考えないといけないことは、選手の体だ。ましてや、格闘技となると命に関わることもある。もし、タオルを投げていなかったら、命に関わる事態も考えられたはずだ。

市川うららFM「マンティーのバスケットボールチャンネル」でスポーツ医学コーナーを担当していただいている先生方からよく言われることがあった。

「一流の選手は、自身の体のことを一番理解している。」

今回、選手自身は目の前の相手に勝つことに集中しすぎて、体のことよりも勝つことを優先してしまった。具志堅用高氏が持つ世界タイトル13度の防衛記録に並ぶチャンスもあったわけだから。だからこそ、今回のトレーナーは冷静な判断をしたと私は思う。

確かに防衛記録は立派な記録。しかし、競技者生活を終えてからの方が人生は長い。だから、記録にしがみつくのではなく、引退してからもボクシングの魅力や面白さを子どもたちに伝えてほしい。山中選手はそれに値する活躍をしてきているのだから。

命がけで勝てば美学になる。でも、美学では済まされない事態も考えられることも、ボクサーを夢見る子どもたちに伝えていくことが大事ではないか。