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阪神・藤浪が出場選手登録抹消へ 2軍練習参加も言葉残さず (デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース

甲子園で春夏連覇を達成した時のエースがこんな姿になるとは想像もできなかっただろう。

阪神藤浪晋太郎投手(23)が、1軍の公式戦では5月26日DeNA戦以来となる広島戦に先発登板したが、5回途中7安打3失点で広島打線にKOされた。

若きエースの病は完治していなかった。5回を3失点としたものの7四死球を献上してしまい、4回2/3で107球を数えてしまう。すっぽ抜けが多く、広島先発投手の大瀬良にも死球を与える。一時は乱闘寸前までなってしまった。

藤浪投手といえば、2012年大阪桐蔭高校時代の春夏連覇の立役者の一人。大谷翔平投手(当時花巻東高 現北海道日本ハム)と並んで超高校級を欲しいままにしていた。

その年のドラフト会議で阪神タイガースから1位指名を受け、虎の若きエースへと歩いて行った。ルーキーイヤーから3年連続で2桁勝利を達成し、2015年には14勝を挙げ、名実とともに虎のエースになる。

しかし、昨年2016年のシーズンは、立ち上がりに制球を乱すシーンが多くなり、投球フォームもセットポジションを採用するなど、苦しいシーズンを過ごし、ルーキーイヤーから続けていた2桁勝利の記録も途絶え、逆に2桁の負け数を数えてしまった。立ち上がりに失点を失うも161球を投げるというシーンもあった。

そして今シーズン、さらに制球難に陥り、5月に1軍からの登録を抹消し、この日が1軍復帰戦だった。

高校時代は150㎞台の切れのあるストレートを軸に、向かうところ敵なしだった。しかし今シーズンの藤浪はまるで別人を見ているようにも思える。気になるのは、すっぽ抜けによる死球である。

ストレートで勝負する投手は、打者の内角で勝負する傾向がある。藤浪もそのうちの一人だ。しかし、内角で攻めた時に打者にデッドボールを与えた時、投手の心理状況はどうなのだろうかと考えた。一部では”イップス”ではないかという報道もある。

最近、野球界でも”イップス”という言葉を聞くようになった。私の記憶が正しければ、ゴルフのパターショットで良く起こる現象だと感じていた。カップの手前で止めれるようにパットを打っても、はるか手前だったり、カップを大きくオーバーしたりすることだ。イップスは、精神的な原因などにより、自分の思い通りのプレーができなくなる運動障害のことだ。先日2000本安打を達成した巨人の阿部選手も過去にイップスの経験があったことを告白している。

私もスポーツメンタルを取材しているが、このイップスに関してはまだ取り上げていなかった。スポーツメンタルトレーナーと次回お会いするときに是非深く聞いてみたいが、いずれにしても精神的なものが影響しているのであれば、簡単なことではない。一般社会に置き換えても、精神的な病から克服するとなれば、練習して治るとか時が治してくれるものではない。

藤浪投手は、ここまで成績だけを考えれば順調にきただろう。もちろんその裏付けとして多くの練習量と能力があってこそのものだと考える。しかし、彼はまだ23歳。確かにプロ選手として彼の活躍は見たいし、刺激にもなる。私としては、まず心を無にすることに集中してほしい。周りも騒ぐのではなく、しっかり彼が元の姿にもどるまで見守ってほしい。

今回の苦労は、現在の彼にとってつらく険しい道のりかもしれないが、これを乗り越えた時、今回のことは通過点に過ぎないと感じるはずだ。そう「イップスは通過点に過ぎない」

ただ、私もイップスに関してはもっと深く知識を蓄え、イップスにならなくてすむ方法、イップスから克服できる方法をいろんな角度から検証していく。